アウトドア好きガジェット探求家

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今年はVR元年!(何回目だよ。。。)

1.VRが熱い!

 VRが話題になってから数年、幾度となく『VR元年』と言われては世間一般に普及するまでには至っていませんが、今回こそVR元年と言えるのではないでしょうか。
 

1.1.歴代VR

 まずは私が今までに買ったVRゴーグルを紹介します。
 ・OculusDK2+LeepMotion

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 1番最初に買ったのはこの『OculusDK2』(以下、DK2)でした。DK2は「DeveloperKit2」のことで、開発者向けの試作デバイスになります。この時は、VRゴーグルって何?ってぐらいの知名度で対応ソフトも全くありませんでした。
 専用コントローラもないため、キーボードやPS3XBOXのコントローラで操作するしかありませんでした。『LeepMotion』というハンドトラッキングバイスと組み合わせることで、手を使って操作することができるようになったときはすごく感動したのを覚えています。
  ・Fove0

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 いろいろなVRゴーグルが出始めた時に、このVRゴーグルは異色を放っていました。特徴は何といっても『アイトラッキング』とそれを利用した『Foveated Rendering(レンダリング負荷軽減)』です。
 『アイトラッキング』とはVRゴーグル装着者の視線を追跡できる機能で、視線だけで操作することができます。さらにこの『アイトラッキング』をつかって、見ているところだけ高解像度の映像を表示し全体的には低解像度にすることでレンダリング処理を軽減することができる『Foveated Rendering』が話題になりました。これはまさにSAOの世界だと思いました。
 だたしこれには欠点があり、「アイトラッキング」は眼鏡をかけているとうまく機能しません。また、『Foveated Rendering』はソフト側で対応する必要があり、対応アプリが全くありませんでした。コントローラもないため視線だけではどうしても没入感が味わえず、結果的に私には会いませんでした。

1.2.OculusQuest2がすごい

 2020年10月13日にFacebook社の「OculusQuest2」(以下、Quest2)発売されましたが、このデバイスがヤバイです。

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・何がヤバイのか?
 ①スタンドアロンVRである
  VRゴーグルは大きく分けてPCにケーブルで接続してつかう「PC接続型」とVRゴーグル一つで完結して使える「スタンドアロン型」に分けられます。
  「PC接続型」はVRゴーグルでトラッキング処理、PCでグラフィック処理を分担して行います。メインの処理はPCになるためハイレベルなグラフィック処理を行うことができます。
  Quest2は「スタンドアロン型」なのですが、この「スタンドアロン型」ではVRゴーグルに内蔵されたCPU+GPU(SoC)でグラフィック処理からトラッキング処理まで扱います。このためPC接続型に比べてハイレベルなグラフィック処理は行えません。(スマホのゲームとパソコンのゲームのグラフィックぐらい違います)が、最近はスマホでも高レベルなグラフィック処理が行われているように十分VRで見ても耐えられる映像が処理できるようになりました。
 
 ②映像が綺麗
  先ほど「スタンドアロン型はハイレベルなグラフィック処理は行えません。」と言いましたが、映像の綺麗さはグラフィックの処理能力がすべてではありません。それを出力する「ディスプレイ」の性能にも左右します。
  Quest2のディスプレイは現行VRゴーグルでもトップクラスに綺麗なのです。片目でほぼ2Kの高解像度の映像が表示できるため、『スクリーンドア効果』と呼ばれる映像が網目掛かったように見える現象がなくなりました。
  さらに、Quest2で採用されているLCD(液晶)も良い影響を与えています。他のVRゴーグルで採用されているOLED(有機EL)は発色(特に黒色)がよく映像が色鮮やかなのですが、ピクセル配列が『ペンタイル配列』と呼ばれる方式を採用していることが多くこれがスクリーンドア効果を助長する要因となっていました。初代OculusQuest(以下、初代Quest)ではOLEDを採用していましたが、Quest2でLCDに変更されているのは価格面もありますが映像面でもベストな選択だと思います。
 
 ③ハンドトラッキングができる
  いくら映像が綺麗でも操作方法が映像と一致しないとどうしてもプレゼンス(存在感)が落ちてしまいます。(今までの経験上。)専用コントローラで手の位置がVR世界に表示できることもいいのですが、やっぱり手があるとVR世界でできる範囲が広がると思うのでハンドトラッキングできるのは最高に良いです。
 
 ④価格が安い
  Quest2はとにかく安いです。下記に初代QuestとQuest2のスペック比較表を載せています。
  性能アップなのに価格ダウン。
  最高です!
  ・スペック比較表
スペック
OculusQuest
OculusQuest2
SoC
Snapdragon 835
Snapdragon XR2
メモリ
4GB
6GB
ストレージ
64GB,128GB
64GB,256GB
ディスプレイ
1440×1660(片目)
OLED(ペンタイル) 72Hz
1832×1920(片目)
LCD 90Hz
 6Dof
 4カメラ
 6Dof
4カメラ
外部IF
USB-C
3.5mmヘッドホンジャック×2
USB-C
3.5mmヘッドホンジャック
コントローラ
Oculus Touchコントローラー2つ
Oculus Touchコントローラー2つ
重量
571g
503g
価格
64GB:¥49,800
128GB:¥62,800
64GB:¥33,800
256GB:¥44,800
   赤字:性能UP青:性能Down

VRでできること

 VRゴーグルを買った大半の人が使う目的はゲームか映像鑑賞(99%はアダ〇ト目的 ※個人的見解)だと思います。
 ゲームはPCゲーム界では有名なSteemのVRプラットホーム『SteemVR』でたくさんのアプリが配信されています。またOculusではOculusStoreがあり、Oculus専用でデバイスようにカスタマイズされているアプリが配信されています。
 映像鑑賞ではYoutubeやAmazonPrime、DMMが専用アプリを用意していてVR映像に限らず、普通の映画などを大画面で見ているかのような体験ができます。
 

■今後の展望

 ゲームでいうと、今後は専用コントローラの登場がキーになるのではないかと思っています。なぜかというと、やはりVR世界で普通のゲームコントローラや手だけのコントローラの操作では限界があります。歩いたり走ったりする操作を行える専用コントローラが出てくるとゲームの可能性はさらに広がるのではないでしょうか。
 だた私が、期待しているのは現実世界に干渉できる「MR(Mixed Reality)」「AR(Augmented Reality)」の普及です。ゴーグルをかけながら現実空間を透かして見ることで現実のデバイスVR空間で使えるようになれば操作の幅が広がりますし、現実空間にVRの映像(例えばディスプレイやルート案内表示)を追加すれば現実世界での利便性向上にもつながると思います。まさにFacebook社が発表している「Infinite Office」や「Project Aria」がまさに私が理想としているMR、ARの形です。
 

■まとめ

 毎回毎回「VR元年」と言われていて、「本当に流行るの?」と疑問を思われている方も多いと思いますが、日進月歩の進歩で新たにVRで出来ることが増えていくため、そのたびに「VR元年」と呼ばれているのだと思います。
 このコロナ過でリモート作業が増えた現代にVRがマッチする可能性は十二分にあります。私はその可能性を信じてVR、ないしMR、ARの成長を追っていきたいと思います。